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平成14年6月25日
報道資料
NECビューテクノロジー


米国Texas Instruments Incorporatedと
DLP Cinema
のライセンス契約を締結


 NECビューテクノロジー(社長:雄川孝志、本社:東京都港区)はこのたび、DLPシネマプロジェクタの開発・製造・販売に関して、米国Texas Instruments Incorporated(TI社:米国テキサス州ダラス、CEO:トム・エンジバス)と、ライセンス契約を締結いたしました。

 これにより、当社は、TI社が開発するデジタルシネマ専用DLPチップと回路、並びに関連技術の供与を受けて、DLPシネマプロジェクタの開発・生産並びに販売に本格的に取り組み、今後2年以内にはデジタルシネマ市場で世界シェア30%以上、売上規模で100億円を目標としてトップブランドの地位を目指します。 

 デジタルシネマ市場は近年、機器の性能向上と高画質で配給(配信)・上映できる利点が認知され、さらに「スターウォーズ エピソード2」など、魅力あるデジタルコンテンツの登場により映画業界と観客の注目を浴びつつあります。特に米国では、本年4月、ハリウッドの大手映画会社7社がデジタルシネマ導入促進を目的に、共同出資で、色の再現性や解像度、情報の圧縮と伸長等々技術面の標準化などに取り組む新団体を設立するなど、業界一丸となった促進活動により、今後の本格的な普及が期待されます。

 TI社は米国の大手半導体メーカーで、世界トップシェアのDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)を始め、ビジネス並びにホーム用の小型で低価格なDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)の開発・量産とともに、高精細で色再現性の優れた、高コントラストのデジタルシネマ用DLPの開発にもいち早く取り組んでいます。

 当社は、従来からデジタルシネマ時代の到来を見据え、TI社の3チップDLPを使用した高輝度プロジェクタの開発・生産・販売を行い、レンタル・ステージング市場などで高い評価を受けてきました。
一方で、デジタルシネマ市場において高い商品力とブランド力、販売力を持つ、英国Digital Projection International(DPI社)とDLPシネマプロジェクタの開発から生産、販売に至る関係の更なる強化を図り、本年中には、当社とDPI社で共同開発した第一号モデルの発売を予定しております。

 今回のライセンス契約締結により、当社はデジタルシネマ専用機を含む3チップDLPの超高輝度・大画面の大型機から、質量1s台のモバイル機までの全領域をラインナップするプロジェクタ専業メーカーとして、その地位を確固たるものにしてまいります。

 また、大容量のコンテンツを高速・高品質で配信するデジタルシネマ市場は、ブロードバンドネットワークやミッションクリテイカルシステムにも大きな可能性を秘めており、NECグループの最も得意とする分野の一つでもありますので、NECグループの総合力を結集して、トータルソリューションの提供を推進してまいります。

<備考> DLP™(Digital Light Processing™)、DMD™(Digital Micromirror Device™、 並びにDLP Cinema™は、米国Texas Instruments Incorporatedの商標です。


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