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 平成17年2月22日

報道資料

NECビューテクノロジー


高輝度・高精細DLPTMプロジェクタ2機種を発売

−2Kパネル採用でハイビジョン映像もリアル表示が可能−


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(写真:HL12000HD)

 

(写真:HL10000HD)


 NECビューテクノロジー(社長:雄川孝志、本社:東京都港区)はこのたび、ホールやイベント会場などの大画面に対するニーズに対応するため、2K(2048×1080ドット)パネル採用により、ハイビジョン映像(1920×1080ドット)のリアル解像度表示が可能な、高輝度・高精細DLPTM(3チップ)プロジェクタ「HL12000HD」 並びに「HL10000HD」を商品化し、本年3月1日から発売することにいたしました。国内・輸出をあわせ、発売後1年間で2機種合計400台の販売を予定しています。


<型名・パネル解像度・明るさ・希望小売価格など>

型  名 パネル解像度 明るさ 質量
(レンズ含まず)
希望小売価格
(税抜価格)
HL12000HD 2048×1080ドット
12000ルーメン 約88kg 16,800,000円
(16,000,000円)
HL10000HD 9000ルーメン 約75kg

近年、講堂や大教室・大会議室、ホール・イベント会場での使用や、公共施設などにおける監視・管制用途、さらにはデザイン・設計現場などで大画面に対するニーズが高まってきておりますが、市場が広がるにつれ、さらなる高精細・高画質化が要求されております。

当社では、昨年7月に、SXGA+(1400×1050ドット)リアル表示が可能な高輝度・高精細DLPTM(3チップ)プロジェクタ「HL12000Dsx+」並びに「HL8000Dsx+」を商品化しておりますが、昨今の映像の業界では、撮影も編集もハイビジョンで行われるのが一般的になってきており、ハイビジョン映像をリアル表示できる機器のニーズも高まってきています。

今回の新商品は、このような市場ニーズに対応するとともに、ラインナップ強化を目的に商品化したもので、「HL12000HD」並びに「HL10000HD」は、米国テキサス・インスツルメンツ社の解像度2048×1080ドット対応のDMDチップを利用したDLPTM方式(3チップ)を採用、ハイビジョン映像もリアル表示が可能で、また、コントラスト比も「HL12000HD」は1600:1以上、「HL10000HD」は1800:1以上の高コントラスト比を実現しています。

オプションレンズは短焦点タイプから長焦点タイプまで6種類を用意しており、設置場所に合わせて適切なレンズを選択することが可能です。

新商品の主な特長は次の通りです。

<新商品の主な特長>

1.高輝度・高精細・高コントラストを実現

新規光学エンジンと2.0kWランプの採用により「HL12000HD」は12000ルーメン、「HL10000HD」は9000ルーメンという高輝度を実現しました。
また、米国テキサス・インスツルメンツ社の2K(2048×1080ドット)対応で、オン/オフの振り角が12度のDMDチップを3枚搭載しており、コントラスト比も「HL12000HD」は 1600:1以上、「HL10000HD」は1800:1以上の高コントラスト比を実現、さらに、ハイビジョン映像をフル表示が可能となっています。
これにより、イベント会場やアミューズメントパークなど明るさを求められる環境の中で高精細な映像などを投写した場合でも、細部まで鮮明な映像を見ることができます。

2.高画質設計

 入力から出力までRGB各色フル10ビット映像処理により、暗部から明部にわたって階調性の高い画質が得られます。(※1)
また、コントラスト感を向上させる当社独自技術の「SweetVision(R) 」を搭載し、陰影をはっきりさせ、ディティールまでクリアに映し出します。

3.1台で様々な投写パターンを実現

1画面に2つの映像を投写する場合、従来は2台のプロジェクタで投写し、隣り合った映像の境界が目立たなくなるように調整(ブレンディング)していましたが、1台で2画面投写が可能になりました。例えば、1台でパソコン画面2つを並べたり、パソコン画面とビデオ映像を並べたりすることができます。(※2)

4.使用シーンに対応できる最先端のデジタル処理技術を搭載

@シームレススイッチ機能
 オプション品のMM-IMG2K(I/P変換ボード)とMM-SCALER(解像度変換ボード)を使用して、入力インタフェースボードを左右のスロットに実装し、2つの入力インタフェースボード間の信号を瞬時に切り替えることが可能です。
 また、切り替え時の画像効果として、アルファブレンディング、ワイプ、ボックスイン/アウトなどを入れることが可能です。
A幾何学歪み補正機能
 オプション品のMMーWARP(幾何学補正ボード)を使用すれば、独自の画像処理技術により  通常のプロジェクタでは対応できない円柱面や球面などの特殊なスクリーンに、簡易的にスクエアな映像を投写することができます。
Bエッジブレンディング機能
複数のプロジェクタを横または縦に並べてマルチ映像を投写する場合、隣り合った映像の境界が目立たなくなるように調整(ブレンディング)することができます。
  

5.HDTVの映像をより鮮明に再現する新ハイビジョンIP変換機能搭載

 HDTVの映像をより鮮明に再現する、新ハイビジョンIP変換機能を搭載しました。HDTV
1125i(1080i)信号の入力時に字幕の文字やハイビジョン機器のオンスクリーンメニューのぼけ感やちらつきを解消し、鮮明な映像を映し出します。

6.DMD防塵シールドによるメンテフリー化の実現と液冷システム

DLPTM方式のプロジェクタの心臓部とも言うべきDMDの表面部分を防塵シールドすることで、メンテフリーを実現しました。長年の使用でもDMD表面にゴミや埃の付着がなく、コントラストやその他基本性能が落ちることがありません。(注)
また、防塵シールド化にともない機器内部に熱がこもりやすくなるため、内蔵型液冷システムを採用。冷却液を循環させることでDMD部分の発熱量を効率よく低減し、つねに適温での動作が可能です。
(注)使用条件や設置環境によってはメンテナンスが必要な場合があります。

7.各種の外部コントロールを実現する、多彩なインタフェース装置を搭載

 RS−232C、USBに加え、無線LAN、有線LAN(RJ−45)による接続が可能なため、プロジェクタの操作や状態の管理などのオペレーションがPCから行えます。

8.頻繁な移動や様々な場所での設置に考慮したフレーム構造を採用(HL12000HDのみ)

 「HL12000HDは、レンタルでの使用や様々な場所でのステージングに便利なフレームを装備しています。フレームについている回転式の上下及び左右の傾き調整機構のため、投写角が用意に調整できます。また、より高輝度で映像の投写する場合に便利な、複数のプロジェクタを上下に積み重ねるスタック設置にも対応しています。

 


オプションレンズとオプション品は次の通りとなります。

<オプションレンズ>

型  名 倍  率 希望小売価格(税抜価格)
L2K―12ZHB
1.25―1.45:1 1,575,000円(1,500,000円)
L2K―14ZHB
1.45―1.8:1 1,260,000円(1,200,000円)
L2K―18ZHB
1.8―2.4:1 1,260,000円(1,200,000円)
L2K―22ZHB
2.2―3.0:1 1,260,000円(1,200,000円)
L2K―30ZHB
3.0―4.3:1 1,260,000円(1,200,000円)
L2K―10F ※短焦点レンズ
1.0:1 1,575,000円(1,500,000円)



<オプション品>

商 品 名(型名) 希望小売価格(税抜価格) 備  考
ビデオ信号入力ボード(MM-VIDEO)
36,750円(35,000円)
MM-VIDEO、MM-RGBは本体に標準装備。その他に拡張用として2スロットあり、必要に応じ、4種類の入力ボードから選択が可能
アナログRGB信号入力ボード(MM-RGB)
52,500円(50,000円)
DVI(デジタル)信号入力ボード (MM-DVI)
52,500円(50,000円)
SDI信号入力ボード(MM-SDI)
525,000円(500,000円)
I/P変換ボード(MM-IMG2K)
315,000円(300,000円)
シームレススイッチング使用時
解像度変換ボード(MM-SCALER)
210,000円(200,000円)
幾何学補正ボード(MMーWRAP)
210,000円(200,000円)
幾何学歪み補正機能使用時
交換用ランプ(SX110LH)
630,000円(600,000円)  
無線LANカード(SWL-2100N-NJ)
オープン
IEEE802.11b準拠


新商品の主な仕様については、下記リンク先をご参照ください。

主な仕様

※1 入力インタフェースボード「MM−VIDEO」、「MM−SDI」入力時に限ります。
※2 2画面投写には制限事項があります。

以 上

<備考>

DLPTM(Digital Light ProcessingTM)およびDLP Cinemaは、米国テキサス・インスツルメンツ社の商標です。
また、SweetVisionはNECビューテクノロジーの登録商標です。




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