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明るさを選べる光源セレクタブル方式の
高輝度・レーザー光源 DLP Cinema®プロジェクターを新発売

2019年4月2日
NECディスプレイソリューションズ株式会社

NECディスプレイソリューションズは、米国シネマ業界団体DCI(注1)制定の上映規格に合格したDLP Cinema®プロジェクションヘッド「NP-02HD」と、同モデル内蔵レーザー光源ユニット「NP-24LU01」を本年9月下旬より出荷を開始します。内蔵レーザー光源ユニットは、明るさの異なる別ユニットを順次発売し、各々「NP-02HD」に組み込むことができます。合計3種類の発売を計画しており、発売後1年間で、国内・海外向けをあわせて、1000台の販売を予定しています。
内蔵レーザー光源ユニット「NP-24LU01」は、赤/青2色のレーザー光源を採用し、DCI規格の広色域での投映を高効率で実現しました。
DLP Cinema®プロジェクションヘッド「NP-02HD」は2K解像度で、「NP-24LU01」を内蔵することにより、明るさ24,000ルーメンの光出力となります。
加えて、内蔵レーザー光源ユニットは、今後、20,000ルーメンの「NP-20LU01」、18,000ルーメンの「NP-18LU01」の出荷も予定しており、3種類で中規模クラスのスクリーンをフルカバーします。レーザー光源採用のDLP Cinema®プロジェクターは、販売中の製品と合わせて7機種となり、映画館の大小様々なスクリーンへの対応が可能です。

NP-02HDNP-02HD

背景

日本国内の映画館は、2008年頃から順次デジタル化が進み、導入開始から10年を超えた今年度からは、買い替え需要が高まってくると想定されています。
映画館は、デジタルシネマプロジェクターを長時間・長期間使用するため、買い替え時の機種選定にあたっては、信頼性の確保・映像品質の維持・低ランニングコストであることがポイントとなります。
新製品は、レーザー光源を採用し、「循環冷却防塵構造」による高耐久設計及びプロジェクションヘッドとレーザー光源ユニットの別売、光源セレクタブル方式により、低ランニングコストでの運用を可能にするなど、お客様のニーズに対応します。

プロジェクションヘッド

型 名 パネル解像度 出荷開始時期
NP-02HD 2K(2048×1080) 2019年9月下旬
  • レンズ別売り

NP-02HD用内蔵レーザー光源ユニット

型 名 明るさ 出荷開始時期
NP-24LU01 24,000ルーメン 2019年9月下旬

主な特長

1.内蔵レーザー光源ユニットの別売、簡単な交換

「NP-02HD」はプロジェクションヘッドのみの製品で、これに内蔵レーザー光源ユニットを組み合わせて運用します。
プロジェクションヘッドと内蔵レーザー光源ユニットは、各々異なると想定される装置寿命において、購入またはリースを組み合わせるなど資産管理と費用管理の面で柔軟に対応することができます。
内蔵レーザー光源ユニットの交換は、15分程度の作業で可能です。(注2)このため、将来必要となるレーザー光源ユニットの寿命に伴う交換や保守が短時間で完了します。

2.セレクタブル方式の内蔵レーザー光源ユニット

プロジェクションヘッド「NP-02HD」に対して、3種類の明るさが異なる内蔵レーザー光源ユニットを装着することが可能となり、使用するスクリーンに合わせて選択をしていただけます。また、プロジェクターの移設等によりスクリーンサイズが変更になっても光源ユニットの交換により、柔軟に対応することができます。

3.長寿命レーザー光源採用

長寿命約30,000時間 (注3)の赤色と青色のレーザー光源と、蛍光体により3原色を作り出します。これにより、映画のデジタル上映に求められるDCI規格の広色域(DCI-3P)を、高効率で実現します。
また、レーザー光源は破損や不点灯のリスクが無く、安心・安全な上映環境を提供します。

3.長寿命レーザー光源採用

4.「循環冷却防塵構造」採用

光学ユニットを密閉し、内部でクーラントを循環させて光学部品を冷却する「循環冷却防塵構造」により、外気から侵入するチリや埃による光学部品の汚損を防止します。(注4)長期間にわたり、明るさや映像品質を維持し、安定した上映を行うことができます。

4.「循環冷却防塵構造」採用<イメージ図>

5.ローコストオペレーションが可能

レーザー光源採用により、ランプ方式に比べ消費電力を大幅に低減。また、防塵構造による交換不要のメタルフィルター採用、光学エンジン部の清掃や部品交換などメンテナンス工数や費用の低減を図ることで、低ランニングコストでの運用が可能です。

6.DCIコンプライアンステストプランに合格

DCI(注1)が認定した第三者テスト機関による「DCIコンプライアンステストプラン(以下CTP)」に合格。CTPに合格した機器でないとハリウッド大手映画スタジオが制作した映画を上映できないため、CTPに合格していることは、映画館などが機器購入を判断するうえで重要な条件になります。

7.その他特長

外部排気設備とチラー(外部冷却装置)の接続が不要です。また、従来機(NC1600C/C-A,NC1200C,NC2000C)のレンズやペデスタル(専用置台)が流用できます。
このため、設置作業やメンテナンスの手間とコストの削減が期待できます。

新製品の主な仕様については、別紙をご参照下さい。


NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

  • (注1)Digital Cinema Initiativesの略。Disney、Fox、Paramount、Sony Pictures Entertainment、Universal、Warner Bros. Studiosのハリウッドの映画大手6社で構成
  • (注2)光源ユニットの交換は、サービスマンによる対応が必要です
  • (注3)設置条件による。保証時間ではありません
  • (注4)塵や埃などを完全に防ぐことはできません

<備考>

  • DLP、およびDLP Cinemaは、米国Texas Instruments Incorporatedの登録商標です。
  • 記載されている会社名、および商品名は各社の商標または登録商標です。

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html

Orchestrating a brighter world

  • *このページに掲載されているプレスリリースその他の情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過または様々な後発事象によって変更される可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

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